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Posted by TI-DA at

2012年03月07日

尿意切迫感

尿意切迫感とは、「急に起こる、抑えられない様な強い尿意で、我慢する事が困難となる愁訴」です。

一般的に、患者さんの尿意切迫感に関する訴えは、「おしっこが近くなった」とか「おしっこが我慢できない」といったものです。

最近、ある患者さんから教わった「尿意切迫感で何が困るか?」は
「不審行動をせざるを得ない事」でした。

例えば、スーパーでカゴに商品を詰めてレジに並んでいる時に、急に襲って来る我慢できない尿意。
そのタイミングがレジ打ちと重なった時。

「申し訳ないが、この商品は全部返却してください」と言い残して、その場をいそいそと立ち去る(トイレに走る)客。
それを不審に見つめる店員と後ろに並ぶ他の客。

不審行動をせざるを得ない生活は、想像するだけでも恐ろしいです。
悪い事なんて何もしていないのに、不審者の視線を感じながら、尿意におびえる生活。

そんな経験を一度でもすれば、誰でも絶えずトイレを探し、普段から尿意がなくてもオシッコをするようになるでしょう。
その内に膀胱と脊髄と脳の排尿反射が狂い始め、ちょっとした尿意で反射が回り出すようになり、悪循環です。


薬を出すだけじゃなくて、尿意切迫感に襲われた時の対処法、心構えを伝えることのできる泌尿器科医になれないかな~。  


Posted by KK実験室 at 13:48Comments(0)頻尿